動物との“はなし”から生まれた肉感豊かな彫刻!大曽根俊輔の乾漆彫刻展が群馬で開催

どうぶつ と はなし 大曽根俊輔 乾漆彫刻展 太田市美術館・図書館

漆彫刻の技法を用いて動物を主題にした制作を行う大曽根俊輔の個展「どうぶつ と はなし──大曽根俊輔 乾漆彫刻展」が太田市美術館・図書館にて開催されます。期間は10月14日から12月24日。

「どうぶつ と はなし」がテーマとなる今回の展覧会では、作家が動物たちと向き合い、「はなし」を重ねることで生まれる個体としての表現が展示室に展開されます。そこで重ねられる「はなし」とは、作家による緻密な観察に反映される動物たちとの「はなし」であり、動物たちの周りにいる人々による動物をめぐる「はなし」もあります。その双方によって、作品が立体的に作り上げられています。

作家が手がける「乾漆彫刻」とは、漆の木から採れる樹液と麻布を主な材料にして、立体像を制作する技法のこと。動物の体温が伝わってきそうな肌や肉の張り、たるみの質感など、塑像と彫像の要素をあわせ持つことが魅力となります。

また、今回の個展では、地域にも美術館・図書館の活動を広げて、若い世代に一歩踏み込んでアートに親しんでもらうことを目的に、太田市立北の杜学園9年生(※)の学生との連携事業を展開。大曽根が動物に対するのと同じように、学生たちも生体動物を前にしたデッサンを行い、彼らが描いた動物たちも展示室に集まります。

期間中には、マナティー研究者・菊池夢美との対談やワークショップ「乾漆のカケラで動物を作ろう」、夜の展示室でのナイトミュージアム・トーク、学芸員によるこどもアートさんぽも実施。詳細は展覧会の公式サイトを確認のこと。

※太田市立北の杜学園:群馬県内初の施設一体型の義務教育学校として2021年4月に開校。前期課程(小学校段階)と後期課程(中学校段階)の児童・生徒が通学している。9年生は中学校3年生に相当する。

どうぶつ と はなし──大曽根俊輔 乾漆彫刻展
太田市美術館・図書館
群馬県太田市東本町16番地30
2023年10月14日(土)〜2023年12月24日(日)
午前10時~午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
休館日:月曜日、10月31日、11月28日

観覧料:500(400)円
※()内は20名以上の団体および太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。高校生以下および65歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその付添人1人は無料。おおた家庭の日(第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料。10月28日(土)は群馬県民の日で誰でも無料