京都市動物園、フンボルトペンギンのヒナに命名!酷暑を乗り切りすくすく成長中

京都市動物園 フンボルトペンギン ペンギン ワラビ
写真提供:京都市動物園

京都市左京区にある京都市動物園で6月30日に生まれたフンボルトペンギンのヒナの名前が決定した。同館のブログで9月16日に報告された。

今回、名前が決まったヒナの両親は、フンボルトペンギンのセリ(母)とタカ(父)。セリは4月にヒナを生んだものの、5日で子どもを亡くしていたが、6月に再び産卵。検卵の結果、2卵のうち1卵が有精卵とわかり、ヒナの発生が確認された。

6月30日に無事に生まれ、同館のブログでも灰色でフワフワした姿を垣間見せていたヒナ。その後も酷暑が襲うなか、扇風機などを駆使して飼育員が成長を見守り、7月29日には巣の外に出て“展示場デビュー”を果たすなど、順調な成長ぶりが報告されてきた。

そんなヒナも生後2か月を過ぎ、全身の羽が大人の羽毛に生え変わり、ツルンとした見た目に。遅い時期に孵化したことで暑さへの耐性を飼育員も心配していたが、背丈も母親のセリともほぼ同じになり、立派に成長した姿を見せた。とはいえ、飼育員によると亜成鳥の段階であり、まだまだ子どもなのだそう。「顔や胸にはまだ成鳥のような模様はなく、全体的に灰色でぼんやりした色味。来年の夏頃に換羽を迎えるまではこの体色です」。

ヒナの性別は不明だそうで、人間の目からはペンギンの性別は外見で判別がつかず、メスよりオスが少し大きいという特徴はあるものの、個体差もあってやはり正確なことはわからないそう。同園では「健康診断の際に採血した血を利用して、遺伝子検査を行い、正確に雌雄を判別しています。ヒナはまだ採血をしたことがないので、『性別不明』というわけなのです」と報告している。

そんなヒナの名前だが、同園で生まれたペンギンは野草の名前をつけるという慣習があり、候補に上がった「ワラビ」に決定したとのこと。母のセリと同じ春の山菜という繋がりもあり、可愛らしい響きのこの名前に決まったという。今後も同園を訪れた際には、ワラビの元気な姿に注目だ。

※飼育員によるブログは以下より読むことができます。

https://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/blog/breeder-blog/20230629-72167.html
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/blog/breeder-blog/20230705-72258.html
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/blog/breeder-blog/20230715-72382.html
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/blog/breeder-blog/20230805-72754.html
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/blog/breeder-blog/20230916-73347.html