よちよち歩きで誰でも参加!「ケープペンギンを思う1週間」9日からスタート

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ケープペンギン

個体数減少が深刻化するケープペンギンへの思いを共有するムーブメントが10月9日から始まります。14日にかけて「世界中でケープペンギンを思う一週間」として、ソーシャルメディアで気軽に参加することができます。

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地元、南アフリカの水族館「TWO OCEANS AQUARIUM」のスタッフが作成したリーフレット(翻訳は大牟田市動物園の冨澤奏子さん)

南アフリカの固有種で、日本の水族館や動物園でも馴染み深いケープペンギン(アフリカペンギン)。今回のムーブメントへの参加を呼びかけているペンギン大学によると、ケープペンギンの個体数減少に歯止めがかからず、先日チリで開催されたIPC XI(第11回国際ペンギン会議)でも多くの危機的情報が報告されたといいます。2015年にはナミビアに5,800つがい、南アフリカに19,000つがい、合計約25,000つがいがいるといわれていたものの、「2022年にはどうやら20,000つがいを下回り、研究者によっては16,000つがい前後まで急激に減っていると推定する場合もあります」と深刻化する状況を説明しています。

地球温暖化や気候変動の影響はもちろん、一度に30,000羽近くが死亡することもある重油流出事故や、近年のナミビアから南アフリカの広範囲にわたって広まった鳥インフルエンザ、あるいはナミビア沖合いなどでアジアからやってきた大漁船団によるペンギンの餌生物の乱獲や混獲など、さまざまな要因がこれまでの環境をケープペンギンにとって厳しいものとしているようです。希少価値が高まったことで、ケープペンギンの密猟・密売も横行し、世界各地で不法に売られているいるという情報もあるといいます。

こうした現実をうけ、ケープペンギンを愛し、保全活動を推進しようと考える世界中の人々の呼びかけで「世界中でケープペンギンを思う一週間」というムーブメントが企画されました。これは、10月9日(月)~14日(土)の間で日時を決め、友人や家族、学生、同僚と一緒にアフリカペンギンのためによちよち歩きをしよう、というもの。参加者は場所を問わず、ペンギンのTシャツやコスチューム、黒と白のアクセサリー、お気に入りのペンギンのぬいぐるみなどを撮影し、SNSで「#NOOW」「#AfricanPenguin」のタグをつけて投稿。世界中の人々と思いを共有しましょう。